住宅ローンが不安な人の不動産購入ご相談|埼玉県川口市M様からの不動産相談

今回 ご紹介させて頂く不動産相談事例は、埼玉県川口市のM様から不動産購入のご相談です。

このページの目次

  1. ご相談内容
  2. 相談時の状況
  3. 解決のポイント
  4. ローンに不安がある方の自宅購入
    4-1.戸建てが欲しいが100万円弱の借り入れがあった
    4-2.息子と一緒にローンを組むという方向性
    4-3.カードローン返済を条件に金融機関の融資を受け築浅の物件を購入
  5. 不動産相談コンサルタント:山田のコメント

1.ご相談内容

M様はアルバイトから契約社員になったばかりで、住宅ローンが組めるか解らない。でも家が手狭で引越しはしたいのだがどうすれば良いのかというご相談。

2.相談時の状況

カードローン

  • アルバイトから契約社員になって2年目。
  • 子供が4人の母子家庭。
  • カードローンが3社有り、合計で100万円弱の借入がある。
  • 以前に一度、住宅ローンを断られたことがある。

3.解決のポイント

ポイント

  1. 契約社員であるが、源泉徴収票が2期以上あるか。
  2. 雇用契約書は結ばれているか。
  3. 収入は安定しているか。
  4. 社会保険証はあるか。
  5. カードローンの滞納や遅れは無いか。
  6. カードローンは消費者金融系からの借入は有るか。
  7. 購入後、住宅ローンの支払いが出来る状況か。 

4.ローンに不安がある方の自宅購入

自宅購入

①戸建てが欲しいが100万円弱の借り入れがあった

母子家庭で、子供が4人いて現在の住まいが手狭である。引っ越しを考えているが、どうせ引っ越しをするのなら戸建てを購入したい。今の支払いと同じくらいの支払いなら払える。

しかしながら、月額10万円を超えてくると厳しい。

カードローンが3社有り、合計で100万円弱の借入がある為、今のままでは住宅ローンどころではない。消費者金融系のカードローンもある。

②息子と一緒にローンを組むという方向性

  • まずは、家を購入するまでのイメージを作るため、現状の把握で、家族構成、家族の状況、本人の借入の状況、仕事の状況を全て開示してもらい住宅ローン審査が通るまでの道づくりをした。
  • 本人の年収は約300万円で勤続は長いが途中から契約社員になっており、契約社員になってから2年を超えて間もない3年目だとわかった。
  • カードローンは消費者金融系も含め全部で3社、借入状況はほぼカード枠いっぱい使っている状態だったが、真面目な性格で滞納や遅れは一切なかった。
  • 本人の収入だけでは、戸建てを買うほどのローンを組む事は厳しいので家族の状況を更に深めて聞くと、息子が学校を卒業して今の会社に入社してから2年が経っていた事が解り、息子と一緒にローンを組むという方向性にした。

③カードローン返済を条件に金融機関の融資を受け築浅の物件を購入

  • 最初に、金融機関へ、お母さんのカードローンを返済することを条件に事前審査をして貰い、何とか住宅ローンを2,350万円までと別枠でリフォーム費用200万円の内諾を金融機関から貰う事が出来た。
  • 子供の学校が通えるエリア内で、予算内の中古戸建を4件ほど見繕い、お母さんと子供たちと一緒に見てまわった結果、子供たちとも全員一致で1件駐車場2台確保出来る、築浅の物件を選ぶ事が出来、契約に至った。
  • 契約後、一番初めにストーリーを作っていたので、ローンの本審査も通り、トントン拍子に引渡しまでこぎつける事が出来た。
  • 物件引渡後、すぐにリフォームに入り、1カ月後完成して別枠のリフォームローンも融資が実行され、無事に住むことが出来る様になった。

5.不動産相談コンサルタント:山田のコメント

山田武久

今回のケースは、わりあい多くあるケースで、大体が既存のカードローンの遅れ、勤続年数や収入が借入基準に満たない等、ローンが通らない可能性が比較的多いケースでした。 

ローンが通らない理由は様々ありますが、一番初めにほとんどの不動産業者がお客様の状況をヒアリングする中で、消費者金融系のカードローンがあると言うだけで扱いを断る業者がいるくらい住宅ローンを組める可能性が低い状況でした。

依頼者の真面目な性格が夢を実現させた

今回は、依頼者が真面目な性格だったのが功を奏し、カードローンの枠がほぼ限度額いっぱいだったにもかかわらず、遅れや滞納が無かったので住宅ローンが無事通った事と思います。

  • 母子家庭だから家が買えない‥
  • 他の借入があるので今の生活が精一杯‥

多くの方がこのようなお悩みを持っていらっしゃる事だと思います。

様々な社会問題がある中で、一生懸命に真面目に生きている人達の自分達が心休まる住居を確保できるような社会になれば良いなと願うばかりです。