住宅ローンが否決された方の不動産購入相談

住宅ローンが否決された方の不動産購入相談|神奈川県横浜市のT様からの不動産相談

今回は 神奈川県横浜市T様からの不動産購入のご相談です。

このページの目次

  1. ご相談内容
  2. 相談時の状況
  3. 解決のポイント
  4. フラット35・地方銀行による住宅ローン審査
    4-1.住宅ローンが否決される理由が見当たらない状態
    4-2.売主側に審査が通るまで待ってもらうようお願い
    4-3.比較的審査の通り易い地元の銀行との協力で住宅ローンの審査が通った
  5. 不動産相談コンサルタント:山田のコメント

1.ご相談内容

T様は子供が生まれて20年間住んだアパートの更新時期が来て、「手狭になったのでそろそろ不動産を購入したい」という事で相談に来られました。

購入動機としてはよくあるケースです。

2.相談時の状況

マンションの画像

  • 40㎡くらいの2DKアパートに子供が生まれてから20年間住んでいた。
  • 子供が18才と25才の大きな男の子が2人居て、家族4人だと手狭。
  • ご主人様が54才という事もあり、そろそろ不動産を購入したいと考えていた。
  • 住まいの近くにある1,900万円のマンションが気になり、月々7万円弱で買えるならと、物件を内見し条件にも合っていたので、翌日直ぐに購入申し込みをした。
  • 申し込みと同時に大手都市銀行へ住宅ローンの事前審査を開始。しかし、ローンが否決されてしまった。

3.解決のポイント

  1. ご主人は住宅ローン申し込み時は車のローンや他社の借入も無く、自己資金が300万位ある。
  2. ご主人は過去にローンを組んだことは無く、高校卒業後、今の会社に就職して30年以上一途に一生懸命働いてきた。また、年収は520万円位ある。
  3. 過去に一度だけ、20年ほど前に会社経営をしていた義理の兄の連宅保証人になっていた事がある

4.フラット35・地方銀行による住宅ローン審査

住宅ローン審査

4-1.住宅ローンが否決される理由が見当たらない状態

大手都市銀行から住宅ローンが否決されたが、本人は過去にローンも組んだことが無く、30年以上一途に今の会社に勤続してきていて、凄く真面目な性格で否決されるような理由に心当たりが全く無かった。

奥様ともいつも一緒に行動するくらい、とても夫婦仲が良く、質素な暮らしを守り抜いて来て、ご主人同様とても真面目な性格。

しかし、過去に一度、事業をしてた義理の兄の連帯保証人になっていたが、それも20年以上前の話しなので否決された理由には該当しないと判断。

考えられるところとしては、会社の属性、年齢だが確かに上場会社ではく、退職後の資金計画も気になる点があるが、それほど問題になるような点があるように見えない。

4-2.売主側に審査が通るまで待ってもらうようお願い

  • 先ずは、今回住宅ローンを否決された大手都市銀行の担当者から否決された状況をヒアリングからスタート。銀行は個人情報に触れる点はいくら委任されているとはその内容までは教えてくれないし、担当者にも否決理由は知らされない。本人が直接教えて欲しいと言っても決定的な内容は教えてくれないのが常識である。
    ただし、私達のような不動産屋は今までの経験や過去の同じような事例から、担当者と話すことによっておおよその否決理由の原因が分かってくる為、今回もそのようにした。
  • 担当者と話しをした結果から、恐らく個人信用情報に問題があるように感じた。ただ本人達の話しを聞く限り、決定的に理由になると思われる事は何も無かった。
  • 個人信用情報を開示しようとも思ったが、過去にローンを組んだことも無く、カードすら一枚も作ったことが無い人の個人信用情報を開示してもお金と時間の無駄で、意味が無いと判断。
  • 売主側へ購入申込書も送っており、早く契約を締結しないと物件が無くなってしまう可能性がある。しかし、住宅ローンにある程度自信が持てないと先に進める事は出来ない。何とか売主側に待ってもらうように頼み込んだ。

4-3.比較的審査の通り易い地元の銀行との協力で住宅ローンの審査が通った

「4-2」で述べたように住宅ローンが否決になる理由が考えられないし、どうしても個人信用情報が原因である可能性が見えてこない。

そのため、他に原因があると考え、過去の事例から単なる銀行の総合的な判断だろうと考えた。そして、T様と相談して他の比較的審査が通りやすい地元の銀行とフラット35へ持ち込もうと言う話しになり、事前に銀行とフラット35の担当者に今までの経緯を全て話した。

最初に結論が出てきたのはフラット35だったが、やはりこれも否決だった。最後の望みを持って地方の銀行からの返事を待ったところ、1カ月近く時間がかかったが、何とか無事、住宅ローンの事前審査が通った。

この結果を持って、売主側に契約の話しを進めたいと伝えた所、喜んで下さり無事にローンも通って引渡しが出来た。

5.不動産相談コンサルタント:山田のコメント

不動産相談コンサルタント:山田

今回の件は、意外ですが稀にあるケースの一つだと思います。

自分は会社員だし、特に何もローンやカードを作った事が無いから自分は住宅ローンは問題なく通り、いつでも大丈夫だと思っている方は多いと思います。

しかし、住宅ローンは銀行があらゆる角度より審査して、銀行規程に入らない場合は否決する。そもそも銀行が審査をするという事は、ローンを融資しないための厳密な審査を行う。ふるいに掛けるという事だと私は思います。

銀行も融資するのが仕事だし、誰でもローンが組めるわけではありません。ただ、不動産(住宅)は多くの方の夢であり、チャンスさえあれば欲しいと思うのが誰もが感じる事だと思います。

不動産に携わり、それを生業とする私達からすると、不動産を持ちたい全ての人に不動産を持って頂きたいと思うわけです。住宅ローンを通すのも一つのスキルだと私は思います。

自営業の方、収入を低く抑えている方、勤続年数が短い方、他社の借入がある方、複数種類のカードをお持ちの方、携帯料金等で滞納のある方、不動産購入を諦めて居ませんか?

弊社では出来るだけお客様の住宅が欲しいという夢と希望を叶えられるように最善を尽くしお手伝いさせて頂きたいと改めて感じました。